ワンちゃんを効率良く痩せさせるポイントとは?

体重計に前足を乗せる太った犬

 

ワンちゃんの肥満はさまざまな病気の原因になってしまいます。人間のように「痩せないとヤバい」などの危機感がない太ったワンちゃんは、飼い主さんが計画を立てて根気良くダイエットを行う必要があります。

 

 

ワンちゃんのダイエットを成功させるためには、食べ物をおねだりしてくるワンちゃんに根負けしないことはもちろん、見た目の可愛らしさから「少しくらい太っていた方が可愛い」という考えを取り除き、健康に長生きするための手段だと認識しておくことが大切です。

 

 

体重が5kgのワンちゃんにとっての500gは10%もの減量で、体重が50kgの人でいうと5kgの減量に値します。短期間での無理なダイエットは肉体的・精神的にも大きなストレスとなるため、ワンちゃんにとっても飼い主さんにとっても無理のない計画をきちんと立てて実行することが成功の秘訣です。

【食事療法】太りすぎて運動が難しいワンちゃんのダイエット 

歩くのがつらそうな太った犬

 

ダイエットの基本は栄養バランスの良い食事と適度な運動ですが、太りすぎたワンちゃんの場合は運動を嫌う子も少なくありません。ここでは、運動をするのが難しいワンちゃんに効果的な食事療法をご紹介します。

 

 

まず、ダイエットを始める前にワンちゃんの体重を計り、1週間で1%前後、1ヶ月で3〜5%の減量を目標に行いましょう。極端な食事制限は減量ができたとしてもワンちゃんはストレスが溜まるだけでリバウンドの原因にもなります。飼い主さんは焦らずに、ワンちゃんの様子を見ながら長期的に行う覚悟で取り組みましょう。

 

食べる量を減らす

器に盛ったドッグフードから少し手に取っている

 

太ってしまったワンちゃんのほとんどは、食べ過ぎが原因です。人間と同じように、食べる量を減らすことはワンちゃんにもっとも効果的なダイエットだといえます。ただ、極端に食べる量を減らすのは体に負担になることも考えられるので、徐々に減らしていきましょう。

 

 

ドッグフードは1日1%ずつ減らし、ワンちゃんが途中で気付いて催促するようであれば前の量に戻し、また徐々に減らしていきましょう。

 

日数 食事量 ワンちゃんの様子
1日目 基本の量(100%) 普通に食べる
2〜9日目 −1%(99%) 気付かずに食べる
10日目 −10%(90%) 少ないことに気付いて催促する
11日目 基本の量(100%) 普通に食べる
12日目〜 −1%(99%) 気付かずに食べる

 

食べる量は変えずに回数を増やす

お座りもつらそうな太った犬

 

年代 もともとの食事回数 ダイエットの食事回数
成犬 2回 5回
シニア犬 2〜3回 5回

 

一般的にワンちゃんの食事の回数は、成犬が1日2回、シニア犬が1日2〜3回です。ダイエットを行う場合、1日の食事量は減らさずに回数を増やして小分けに与えてみましょう。小分けにすることのメリットは、空腹時間が短くなるのでドカ食いを防げることです。

 

 

また、他の食事療法との併用が可能であることもワンちゃんにとっては負担が少なくストレスが溜まることがありません。ただ、1日に食べる量は同じなので、自然とワンちゃんの胃が小さくなれば別ですが、ダイエット効果はさほど期待できない方法でもあります。

 

高タンパク質なドッグフードに変える

高タンパク質な肉・魚・卵

 

ダイエットが必要なワンちゃんには高タンパク質なドッグフードを選んであげましょう。「ダイエット=低カロリー」と考える飼い主さんも多いと思いますが、高タンパク質なドッグフードを食べることで、ワンちゃんは満腹感を得られるようになります。

 

 

もともと肉食のワンちゃんは、とうもろこし・小麦・米などの穀物が苦手です。穀物に含まれる糖質は太りやすく消化も悪いため、穀物不使用でメインが肉材料のドッグフードを選んであげましょう。

 

 

チェックマーク太りにくいドッグフード

●高タンパク質
●穀物不使用
●脂質は15%程度(満腹感が得られる)

 

 

おやつは禁止

おやつを下から見ている犬

 

ワンちゃんには「おやつ」「間食」は必要ありません。飼い主さんがおやつを食べているときに催促されてつい・・・という人も多いと思いますが、ワンちゃんにとってのおやつは肥満の原因でしかありません。おやつを禁止することを「可哀想」と思うのは間違いです。ワンちゃんの健康を考えれば、必要のないおやつを与える方が可哀想です。

 

 

しつけやご褒美で、どうしてもおやつをあげたい場合には、1日のご飯の中から差し引いて与えるようにしましょう。おやつを禁止することに関しては、飼い主さんの意識を変えることで成り立ちます。

 

1日の食事量が100gの場合 20g×5回=100g おやつなし
1日の食事量が100g+おやつの場合 18g×5回=90g おやつ10g

 

器を変える

バケツのような器で食べる犬

 

ワンちゃんの器を食べにくいものに変えることで、ドカ食い・早食いを防止することができます。ゆっくり食べることで満腹感が得られると、自然に食べる量を減らすことができるのでダイエットには効果的です。

 

 

ワンちゃんの器にもさまざまな種類がありますが、ワンちゃんの体型やクセなどから、凹凸のある器や穴の空いたおもちゃにフードを入れるタイプなど、ワンちゃんが食べにくそうな器を選びましょう。

 

寒天ダイエット

葉っぱのようなお皿に盛られた寒天

 

寒天には不溶性食物繊維と水溶性食物繊維が豊富に含まれてるので、便秘解消やダイエットに最適な食材です。カロリーはほぼゼロで、出汁を固めるとゼリーになるので、どうしてもおやつを与えたいときにも使えます。年齢を重ねたワンちゃんは喉の渇きにも鈍感になるので、水分補給にも役立ちます。

 

 

1日に与えるドッグフードの10%程度を寒天に変えると良いでしょう。寒天は満腹感も得られやすいので、量を増やすよりも継続することでダイエットに繋がり、リバンドもしにくくなるメリットがあります。

 

●つぶしてドッグフードに混ぜる
●カロリーはほぼゼロなのでおやつに使える
●味付けは不要
●出汁をとるときにはネギなどの食材に注意すること

 

大豆ダイエット

大豆とお皿に盛られた豆腐

 

大豆食品は特におすすめできる食材ではありませんが、高タンパク質・低カロリーなのでダイエットには最適な食材です。ただ、大豆はアレルギーを起こすワンちゃんもいるので、初めての場合は少量から試してください。

 

 

また、冷蔵庫から出してすぐに与えるよりは、常温にしばらく置いて与えた方がお腹にも安心です。その場合も、1日のドッグフードの10%程度を大豆に変えて与えましょう。

 

●大豆アレルギーがあるワンちゃんにはNG
●少量ずつ与える
●常温にしばらく置いて与える

 

おからダイエット

ざるに盛られたおから

 

おからは不溶性食物繊維が豊富に含まれており、お腹の中で膨らむので満腹感を得やすい食材です。ただ、大豆からできているので、大豆にアレルギーを持っているワンちゃんは注意が必要です。

 

 

また、消化が悪いのでダイエットには効果的ですが、当サイトでは特におすすめはしていません。おからを使用する場合は、小型犬で小さじ1/2杯、大型犬で大さじ1杯程度を目安に与えましょう。

 

●大豆アレルギーがあるワンちゃんにはNG
●少量ずつ与える
●から煎りすれば長期保存が可能

【運動療法】太っていても運動ができるワンちゃんのダイエット

葉っぱの中に入って嬉しそうな犬

 

ダイエットが必要ではあるものの、やや肥満程度で散歩や運動ができるワンちゃんの場合は、積極的に散歩や運動を取り入れましょう。食事療法と併用すれば、ダイエットが効率良く行えます。一般的にワンちゃんの適度な運動の基準は「1日2回の散歩(往復25分)+1日2回の運動(5分)」とされています。

 

 

ワンちゃんを健康的にダイエットさせるためには、飼い主さんが面倒がらずに毎日の散歩と運動を怠らないことです。犬種やその子の体力によっても適度な運動量は異なるので、ワンちゃんの様子を見ながら少しずつ散歩の距離を増やすなどの工夫をし、1週間で体重の1%、1ヶ月で3〜5%程度の減量を目指しましょう。

 

散歩の時間を増やす

散歩をする犬

 

1日の散歩の時間を1週間単位で往復5分ずつ、ワンちゃんの様子を見ながら増やしてみましょう。例えば、帰宅後にチアノーゼ(唇や顔色が青いなどの症状)になっていた場合には、翌日からはチアノーゼを起こす前の散歩時間に戻しましょう。

 

期間 散歩時間(往復) ワンちゃんの様子
1週目 25分 △普通
2週目 30分 ○軽く息が上がっている
3週目 35分 ×チアノーゼ(唇や顔色が青いなど)
4週目 30分 ○軽く息が上がっている
5週目 35分 ○軽く息が上がっている

 

犬種やその子の体力にもよりますが、20〜30分ほどの散歩時間を増やしたところで継続していきましょう。

 

体型に応じた運動を取り入れる

棒をくわえて楽しそうに遊ぶ2匹の犬

 

ワンちゃんにとって、散歩と運動は別物です。散歩は探検心や縄張りの確認をすること、運動はフリスビーや走るなどの遊びで、精神面と体力面のバランスがとれるといわれています。ダイエット効果でいうと、息が上がっている散歩は有酸素運動に当たるので最適ですが、運動を取り入れることで筋肉量がアップし、代謝が高まるので痩せやすい体をつくることができます。

 

 

ただ、急に激しい運動をさせると関節を傷めたり、運動嫌いになってしまうワンちゃんもいるので、散歩中に少しずつ軽めの運動から始めてみましょう。運動の理想は1日5分×2回です。散歩の途中にボールやフリスビーなどで遊んであげると良いですよ。