ワンちゃんのドッグフードを手づくりするときに注意することは?

手づくりしているフードを下から見ている犬

 

「ワンちゃんには手づくりのご飯を食べさせたい」という飼い主さんも多いと思います。ワンちゃん必要な栄養素をバランス良く毎日手づくりするのは大変なことですが、愛情たっぷりの手づくりドッグフードに取り組む価値は十分にあるでしょう。

 

 

ワンちゃんのドッグフードづくりで注意することは「材料を1cm角に切って煮込むこと」です。煮込むことで消化が良くなり、水分も効率良く摂取することができます。

 

 

ここでは、ワンちゃんに与えても良い食材の中から、栄養面で優れている食材を5大栄養素別に分けてご紹介します。ワンちゃんが1日に必要最低量も表にしているので、是非参考にしてください。(2014年度 AAFCO(米国飼料検査官協会)ガイドライン参照)

【5大栄養素@】タンパク質(アミノ酸)が豊富な食材

肉の塊を見て舌を出している犬

 

肉・魚の種類 特徴
牛肉 亜鉛が豊富・赤身肉は嗜好性が高い
豚肉 ビタミンが豊富
鶏肉 消化・吸収率が高い ささみ・胸肉がおすすめ
ラム肉 ビタミンが豊富・低カロリー
馬肉 鉄分が豊富・低脂質
レバー ビタミンが豊富(鶏>豚>牛)
白身魚 消化・吸収率が高い・低脂質
青魚 DHA・EPAが豊富
マグロ しゃけで代用も可能・高タンパク質
ビタミンが豊富

 

上記の食材は消化・吸収に優れ、ワンちゃんに必要な栄養素が豊富に含まれています。豚肉は加熱が必要ですが、生で食べられるような新鮮な肉は、表面を軽くあぶって与えると「酵素」もしっかり摂ることができます。ただし、雑菌が繁殖している可能性もあるので、心配な場合は湯通しした方が安心です。また、煮汁に栄養素が溶け出す煮込みもおすすめですよ。

 

栄養素 必要最低量/日 授乳・妊娠中に必要な量/日
アルギニン 450mg 563mg
ヒスチジン 48mg 110mg
イソロイシン 95mg 178mg
ロイシン 170mg 328mg
リジン 158mg 225mg
メチオニン+シスチン 163mg 175mg
フェニルアラニン+チロシン 185mg 325mg
スレオニン 120mg 260mg
トリプトファン 40mg 50mg
バリン 123mg 170mg
リノール酸 280r 330r
αリノレン酸 20r
EPA・DHA 10mg

【5大栄養素A】脂肪(脂肪酸)が豊富な食材

オリーブの実とスプーン一杯のオイル

 

オイル 特徴
ゴマ油 セサミンが豊富
オリーブオイル 抗酸化物質が豊富
キャノーラ油 ビタミンE・Kが豊富
コーン油 リノール酸・オレイン酸が豊富
ベニバナ油 ビタミンKが豊富
鶏皮 ビタミンKが豊富

 

上記のオイルには、ワンちゃんの体内ではつくられないオメガ3・オメガ6などの必須脂肪酸も豊富に含まれています。ただ、熱に弱いので加熱するのではなく、風味付け程度にスプーン一杯、仕上げにかけるのがおすすめです。

【5大栄養素B】炭水化物(食物繊維)が豊富な食材

袋詰めした麺などの炭水化物

 

種類 特徴
白米 消化は良いが太りやすい
玄米 ビタミンが豊富
大麦 水溶性食物繊維が豊富
アワ ビタミンBが豊富
ヒエ 食物アレルギーが起こりにくい
キビ 高タンパク質・低カロリー
うどん 消化が良い
そば 低カロリー
パスタ ビタミンB1・B2が豊富
さつまいも 水溶性食物繊維が豊富
じゃがいも 消化は良いが太りやすい

 

炭水化物は主に穀物が使用されますが、肉食のワンちゃんにとって苦手な食材なので、肉3に対して炭水化物1〜2の割合で、じっくりと煮込んで与えるのがおすすめです。うどん・そば・パスタなどの麺類は茹でて水で洗ったものを2〜3本、トッピング程度で与えるようにしましょう。

【5大栄養素C】ビタミンが豊富な食材

パプリカ・ブロッコリーなどの野菜

 

食材 特徴
かぼちゃ ビタミンC・E・カロテンが豊富
にんじん ビタミンA・カロテンが豊富
ブロッコリー 葉酸が豊富
パプリカ ビタミンB2が豊富
ほうれん草 葉酸が豊富
小松菜 ビタミンAが豊富
きのこ ビタミンB1・B2・B12が豊富
豆類 ビタミン・ミネラル・タンパク質が豊富
ゴマ ビタミンB6が豊富
バター ビタミンAが豊富

 

ワンちゃんは、穀物や野菜に含まれている繊維質を消化することができません。苦手とする食材なので、野菜類を与えるときにはフードプロセッサーなどを使うか、1cm角に刻んでじっくり煮込んであげましょう。ワンちゃんの消化・吸収のことを考えるとフードプロセッサーの方がおすすめですが、1cm角に切ってあげた方が食感が楽しめるので嗜好性が高まると考えられます。

 

 

その子にもよるので、食いつき具合やうんちの状態をチェックしながらワンちゃんに見合った方法で調理しましょう。また、大豆のタンパク質も消化が悪いので、豆腐や納豆を与えるようにすると良いですよ。特に、発酵食品は酵素も摂れるのでおすすめです。

 

栄養素 必要最低量/日 授乳・妊娠中に必要な量/日
ビタミンA 125IU 125IU
ビタミンD 12.5IU 12.5IU
ビタミンE 1.25IU 1.25IU
ビタミンB1(チアミン) 56μg 56μg
ビタミンB2(リボフラビン) 130μg 130μg
ビタミンB5(パントテン酸) 300μg 300μg
ビタミンB3(ナイアシン) 340μg 340μg
ビタミンB6 38μg 38μg
ビタミンC
ビタミンB12 0.7μg 0.7μg
コリン 34mg 34mg

【5大栄養素C】ビタミンが豊富な食材

昆布・いりこ・鰹節

 

食材 特徴
昆布 ヨウ素が豊富
ひじき ヨウ素が豊富
煮干し カルシウムが豊富
鰹節 DHA・EPAが豊富
ちりめんじゃこ カルシウムが豊富
さくらえび(乾燥) カルシウムが豊富
干しのり カリウムが豊富
パセリ カルシウム・鉄分が豊富
チーズ類 カルシウムが豊富
卵黄 リンが豊富

 

ミネラルは乾燥した海産物に多く含まれていますが、人用の食材はワンちゃんにとって塩分が非常に高いので注意が必要です。一度煮て、塩分がしっかり抜けたものをワンちゃんに与え、煮汁は人用の出汁にするなど、上手く使い分けましょう。

 

栄養素 必要最低量/日 授乳・妊娠中に必要な量/日
カルシウム 125r 300r
リン 100r 250r
カリウム 100r 250r
ナトリウム 20r 80r
塩化物 30r 110r
マグネシウム 15r 10r
1r 2.2r
183μg 310μg
マンガン 125μg 180μg
亜鉛 2r 2.5r
ヨウ素 25μg 25μg
セレン 8μg 9μg