ワンちゃんが咳をする病気【気管支炎】の原因&対策方法

洋服を着てつらそうに伏せをしている犬

 

ワンちゃんが気管支炎になると、乾いた咳をするようになります。また、乾いた咳のあとにえづく症状も見られます。

 

気管支炎の原因 対策方法
感染症・寄生虫・誤飲・毒物の吸引 ハーネス・ワクチン接種・危険物の管理

 

ワンちゃんが誤飲しそうな危険物はワンちゃんの目に届かないところに片付けるようにしましょう。タバコはワンちゃんの前で吸わないことや適正体重を維持することも気管支炎の予防に効果的です。

ワンちゃんが咳をする病気【気管虚脱】の原因&対策方法

トイプードルの顔のアップ

 

気管虚脱の原因 対策方法
遺伝・加齢・肥満・好発犬種 ハーネス・適正体重を維持

 

咳の他に呼吸困難や「グワーグワー」というアヒルのような鳴き声が出る場合は、上記した4つの原因で引き起こります。気管虚脱の好発犬種は、チワワ・トイプードル・ポメラニアン・ヨークシャーテリアなどです。予防対策として、室内の気温は22〜25℃、湿度50%前後に保つように心掛けましょう。

ワンちゃんが咳をする病気【咽頭炎】の原因&対策方法

喉を診察してもらう犬

 

咽頭炎の原因 対策方法
毒物の吸引・鼻炎の波及・口内炎の波及・ジステンバー 基礎疾患の治療・危険物の管理

 

咳以外に強い痛みがあると、ワンちゃんは食欲不振・よだれが増える・えづくなどの症状が見られます。人でいうと扁桃腺が腫れた状態となるので、食事をするのにも支障をきたしてしまいます。咽頭炎は他の疾患が原因で発症するので、まずは基礎疾患を治療することが大切です。

ワンちゃんが咳をする病気【喘息】の原因&対策方法

花びらを鼻に乗せている犬

 

喘息の原因 対策方法
アレルギー・ストレス・感染症・冷たい空気 アレルゲンの特定・発作の引き金の特定

 

ワンちゃんの喘息は気管支炎と一見似ていますが、大きな違いは急に息苦しい様子を見せ、30分ほどで症状が治まるところです。喘息は咳以外にも「ゼーゼー」と呼吸困難に陥ったり、チアノーゼ(酸欠で口腔粘膜が青紫になる)などが起こります。

 

 

ワンちゃんの喘息はアレルギー反応か、非アレルギー反応かに分かれるため、飼い主さんがワンちゃんの喘息の原因になっている要因を重点的にチェックすることが大切です。

ワンちゃんが咳をする病気【肺炎】の原因&対策方法

犬の肺のレントゲン写真

 

肺炎の原因 対策方法
ウイルス・細菌・真菌・寄生虫・誤嚥・毒物の吸引 基礎疾患の治療・ワクチン接種

 

ワンちゃんの肺炎は、咳の他に吐き気・食欲不振・発熱・呼吸困難などの症状があらわれます。一般的には気管支炎や咽頭炎よりも重症化するケースが多く見られます。ワンちゃんの肺炎は主に基礎疾患の合併症やウイルスや細菌感染によって発症するので、定期的なワクチン接種が効果的です。

ワンちゃんが咳をする病気【肺水腫】の原因&対策方法

伏せをして上目づかいのミニチュアダックスフンド

 

肺水腫になる原因 対策方法
心不全・僧帽弁閉鎖不全症・熱中症・毒物の吸引 室内の温度調節・基礎疾患の治療

 

ワンちゃんの肺水腫は、肺炎と症状が似ています。咳以外にも、不眠・食欲低下・よだれが増える・不安気に歩き回る・呼吸困難などの症状が見られるので、日頃からワンちゃんの健康状態を把握して、重症化する前に対応することで予防ができます。チワワ・トイプードル・ダックスフンドなどの小型犬に多く見られる病気です。

ワンちゃんが咳をする病気【食道アカラシア(巨大食道症)】の原因&対策方法

伏せをしてビックリしているグレートデーン

 

食道アカラシア(巨大食道症)の原因 対策方法
基礎疾患の合併症・遺伝・ホルモン異常 基礎疾患の治療・定期的な健康診断

 

ワンちゃんの食道アカラシア(巨大食道症)とは、咳以外に食べ物や水を噴き出すように吐く症状が見られます。食べてもすぐに吐いてしまうことが多く、どんどん衰弱して痩せてしまいます。また、食道アカラシア(巨大食道症)になったワンちゃんは、吐いたときに食べ物が肺に入ってしまうことで肺炎を併発することが多く見られます

 

 

ニューファンドランド・ラブラドールレトリバー・グレーハウンド・グレートデーン・アイリッシュセッター・ジャーマンシェパード・パグなどは、食道アカラシア(巨大食道症)にかかりやすい犬種といわれ、ミニチュアシュナウザー・フォックステリア・ワイヤーヘアードは病気が遺伝することが確認されています。

ワンちゃんが咳をする病気【血管肉腫】の原因&対策方法

カメラ目線で舌を出すジャーマンシェパード

 

血管肉腫の原因 対策方法
紫外線(?)・外傷(?)・遺伝(?) 定期健診

 

血管肉腫は、皮下・真皮・内臓の「血管内皮細胞」がガン細胞になってしまった状態を指します。ワンちゃんの皮膚・心臓・脾臓・骨などが好発部位とされ、他の動物よりも発症率が高いといわれいます。

 

 

好発年齢は9歳、好発犬種はジャーマンシェパード・ボクサー・グレートデーン・ゴールデンレトリバー・ポインターなどです。近年では去勢・避妊手術が血管肉腫のリスクを高めることが確認されているので、手術を検討されている飼い主さんは獣医師に確認されることをおすすめします。

 

ワンちゃんが咳をする病気【悪性リンパ腫】の原因&対策方法

伏せをして上を見ているバセットハウンド

 

悪性リンパ腫の原因 対策方法
遺伝(?) 定期健診

 

ワンちゃんの悪性リンパ腫は、血液のガンに分類される全身性のガンで、悪性度の高いものから低いものまで、さまざまな種類があります。咳の他には、食欲低下・嘔吐・下痢・皮膚のしこり・リンパの腫れ・呼吸困難などの症状も見られます。大好きなおやつを食べない場合、口の中にガンが発症している可能性もあるので、ワンちゃんのSOSを見逃さないようにすることが大切です。

 

 

悪性リンパ腫の好発犬種は、ラブラドールレトリバー・スコティッシュテリア・ボクサー・セントバーナード・バセットハウンドなどとされています。

ワンちゃんが咳をする病気【心臓病】の原因&対策方法

心臓に聴診器を当てられいる犬

 

ここでは、ワンちゃんの咳が心臓病が原因で起こっている場合を見てみましょう。ワンちゃんの心臓病にはたくさんの種類があります。それぞれの特徴や原因、対策方法、好発犬種をまとめているので参考にしてください。

 

@心不全の原因&対策方法

心不全の原因 対策方法
気管支炎 室内の気温は22〜25℃、湿度を50%前後に保つ
肺気腫 煙草・排気ガス・激しい運動を避ける
肺動脈狭絞症 定期健診での早期発見・早期治療
僧帽弁閉鎖不全 定期健診での早期発見・早期治療
フィラリア症 予防薬・室内飼い
心室中隔欠損症 先天性疾患のため予防できない・定期健診で早期発見
動脈管開存 遺伝のため予防できない・定期健診で早期発見

 

ワンちゃんの心不全の予防は、心臓に負担が掛からないような生活を心掛けることです。目立った症状がなくても心臓病になっている場合も多いので、塩分控えめの食事や適度な運動を基本に、定期検診も必ず受けるようにしましょう。

 

A心筋炎の原因&対策方法

心筋炎の原因 対策方法
外傷 事故・強い衝撃を与えるような行動に注意する
免疫力の低下 定期健診・食事療法・適度な運動
ウイルス感染 ワクチン接種・毒を持つ生物との接触を避ける
薬剤 定期健診

 

ワンちゃんの心筋炎は咳以外に発熱・不整脈・頻脈・呼吸困難・突然失神をするなどの症状が見られます。ウイルス感染による心筋炎はワクチン接種で防ぐことができます。普段から脈拍を計り、不整脈にも注意するようにしましょう。

 

B心筋症の原因&対策方法

心筋症の原因 対策方法
拡張型心筋症 遺伝のため予防できない・定期健診で早期発見
肥大型心筋症 遺伝のため予防できない・定期健診で早期発見
ボクサー型心筋症 遺伝のため予防できない・定期健診で早期発見

 

ワンちゃんの心筋症は残念ながら発症自体を予防することはできません。ただ、早期発見することで症状を軽減することは可能です。咳以外も食欲低下・体重減少・元気がない・運動を嫌がるなどの症状が見られます。

 

 

拡張型心筋症の好発犬種はドーベルマン・グレートデーン・ボクサー・セント・バーナード・アメリカンコッカ―スパニエル、肥大型心筋症の好発犬種はジャーマンシェパード・ドーベルマンなどが挙げられます。

 

Cフィラリアの原因&対策方法

フィラリア症の原因 対策方法
蚊の媒介 月1回の予防薬(飲み薬・注射・スポットタイプ)

 

ワンちゃんのフィラリア症は、蚊が発生する5〜11月に合わせ、予防薬を使うとこで100%予防することができます。ワンちゃんがフィラリア症を発症すると、咳以外に元気がない・運動や散歩を嫌がる・腹水が溜まる・運動時などに失神する・主要臓器の機能不全などの症状が見られます。

 

D動脈管開存症の原因&対策方法

動脈管開存症の原因 対策方法
先天性 先天性疾患のため予防できない・定期健診で早期発見

 

ワンちゃんの動脈管開存症は、先天性疾患のため残念ながら発症自体を予防することはできません。早期発見・早期治療が必要なので、定期健診を心掛けましょう。咳以外にも運動を嫌がる・貧血・呼吸困難などの症状が見られますが、無症状のケースもあるようです。

 

 

動脈管開存症の好発犬種は、トイプードル・チワワ・ポメラニアン・ミニチュアダックスフンド・マルチーズ・コリー・シェットランドシープドッグなどで、比較的メスに多いといわれています。

 

E心房中隔欠損症の原因&対策方法

心房中隔欠損症の原因 対策方法
先天性 先天性疾患のため予防できない・定期健診で早期発見

 

ワンちゃんの心房中隔欠損症は、先天性疾患のため残念ながら発症自体を予防することはできません。ただ、早期発見することで早期治療につなげられるので、定期健診を怠らないように心掛けましょう。心房中隔欠損症はフィラリア症と併発することで重症化することがあるので、フィラリアの予防薬と定期健診は欠かせません。

F心室中隔欠損症の原因&対策方法

心室中隔欠損症の原因 対策方法
先天性 先天性疾患のため予防できない・定期健診で早期発見

 

ワンちゃんの心室中隔欠損症は、先天性疾患のため残念ながら発症自体を予防することはできませんが、早期発見で手術をすることで健康なワンちゃんと変わらない寿命を全うする可能性が高くなります。咳以外には運動をするとすぐに疲れる・発育不良などの症状が見られますが、軽度の場合は無症状なのも特徴です。

 

 

心室中隔欠損症の好発犬種はイングリッシュスプリンガースパニエル・べセットハウンド・ブルドッグ・秋田犬などが挙げられます。

 

G肺動脈狭窄症の原因&対策方法

肺動脈狭窄症の原因 対策方法
先天性 先天性疾患のため予防できない・定期健診で早期発見

 

ワンちゃんの肺動脈狭窄症は、先天性疾患のため残念ながら発症自体を予防することはできません。軽度の場合は無症状ですが、重度になると咳以外にも発育不良・チアノーゼ・失神などの症状が見られることがあります。

 

 

先天性心疾患の中では発症頻度が高い病気で、好発犬種はトイプードル・チワワ・ビーグル・ダックスフンド・ミニチュアシュナイザー・コッカ―スパニエル・フォックステリア・イングリッシュブルドックなどが挙げられます。

 

H僧帽弁閉鎖不全の原因と対策方法

僧帽弁閉鎖不全の原因 対策方法
加齢(?) 塩分を控える・定期健診

 

ワンちゃんの僧帽弁閉鎖不全の原因はハッキリと分かっていないため、定期健診での早期発見・早期治療が欠かせません。散歩の距離が短くなった・よく寝ている・息切れをするなどの症状が加齢のせいだと思っていたら心臓が弱っていたということも少なくないので、ワンちゃんの体の変化を見逃さないようにしましょう。

 

 

僧帽弁閉鎖不全の好発犬種は、キャバリアキングチャールズスパニエル・ミニチュアシュナイザー・マルチーズ・チワワ・ポメラニアン・ミニチュアピンシャーなどで、比較的オスに多いといわれています。10歳以降に発症しやすいので、心臓に負担の掛かる塩分は控え、適度な運動を心掛けましょう

ワンちゃんが咳をする病気【ジステンパー】の原因&対策方法

マスクをしている犬

 

ジステンパーの原因 対策方法
感染動物との接触 ワクチン接種・二次感染予防

 

ジステンパーは、全世界に存在している犬ジステンパーウイルスに感染することで発症する病気です。感染動物との接触、くしゃみや同じ器での食事など間接的な接触でも感染してしまいます。

 

 

ジステンパーには治療薬がないため、免疫力が弱い場合には3ヶ月以内に約50%の確率で死亡するといわれています。犬以外にも猫・アライグマ・タヌキなどにも感染するため、ワンちゃんの器はすぐに下げる・室内で飼うなどの対策が有効です。

 

ワンちゃんが咳をする病気【ケンネルコフ】の原因&対策方法

2匹で並んで伏せをしている子犬

 

ケンネルコフの原因 対策方法
感染動物との接触・飛沫感染 パラインフルエンザ・アデノウィルス2型・ジステンパー・パルポウィルスのワクチン接種

 

ケンネルコフは「伝染性気管気管支炎」とも呼ばれる感染力の強いウイルス性の病気です。特にワクチンによる免疫を獲得していない子犬や老犬に多く見られる病気で、空咳・発熱などの症状があることから「犬風邪」と呼ばれることもあります。多頭飼いをしている場合、1匹がケンネルコフに感染すると他の子にうつってしまうため、隔離する必要があります。

 

ワンちゃんの咳が止まらないときの対策方法とは?

飼い主に抱っこされている犬

 

ワンちゃんの咳が止まらないと、飼い主さんは心配になりますよね。中には動物病院で検査をしたにも関わらず「異常なし」というケースも見られます。実際にワンちゃんの咳を確認できない場合は「咳をしているところを見ていないから分からない」となることもあるので、動物病院を診察する前には、ワンちゃんが咳をしている動画を撮っておくことをおすすめします。

 

 

また、咳が続くのに「異常なし」と診断された場合にはセカンドオピニオンも検討してみましょう。飼い主さんにできることは、つらいワンちゃんの咳の原因を突き止め、症状に合った治療をすすめていくことです

 

 

チェックマークワンちゃんの咳が止まらないときの対策方法

●室内の温度を22〜25℃・湿度を50%前後に設定する
●室内を掃除し、空気清浄機を使う
●ワンちゃんの近くで煙草を吸わない
●ワンちゃんの咳が出る時間帯をチェックする
●咳以外に気になる症状はないかをチェックする
●咳をしている動画を撮っておく
●セカンドオピニオンを検討する